IPO株式の入手方法と買い方
IPO株は、入手さえできれば初値で売って儲けることができるいわばプラチナチケットです。でも、簡単に入手することはできません。では、このプラチナチケットであるIPO株をどうやったら入手できるのでしょうか?
IPO株式を入手する方法は一言で言うと、「証券会社の口座から抽選に応募して当たる」これだけです。ですが、これはIPOの仕組みを理解した上で、実行しないとまず当たりません。その基本的な抽選応募のやり方について詳しく解説していきます。
なお、ここでは、いわゆる裁量取引でのIPO株配分の話ではなく、完全抽選による手法だけを記載します。(裁量取引での配分は、証券会社に普段からたくさんの手数料を払って取引しているお得意様の上客にだけ配分されるものです。庶民には関係のないものです・・・)
- IPOを入手するための基本的な流れ
- 【Step1】IPO情報をチェックし、幹事証券会社を確認する
- 【Step2】幹事証券会社に必要金額を入金する
- 【Step3】幹事証券会社から抽選申し込みする。当選確認する。購入申込みする。
- まとめ
IPOを入手するための基本的な流れ
基本的な流れですが、
【Step1】IPO情報をチェックし、幹事証券会社を確認する
【Step2】幹事証券会社に必要金額を入金する
【Step3】幹事証券会社から抽選申し込みする。当選確認する。購入申込みする。
となります。具体的に解説していきます。
【Step1】IPO情報をチェックし、幹事証券会社を確認する
まずは欲しいIPO銘柄を取り扱う、幹事証券会社を確認します。
幹事証券会社には
・主幹事証券会社
・副幹事証券会社
・幹事証券会社
が存在します。主幹事証券会社は、その企業がIPOするのをお手伝いしている証券会社となります。
この幹事会社を確認するのは非常に重要です。Yahoo!ファイナンスで確認するのが一般的です。
例えば、2016年6月に上場した「ストライク」の例を見てみましょう。
この場合、主幹事証券会社はSMBC日興証券です。副幹事は不在です。平の幹事証券会社が、SBI証券、岡三証券、丸三証券、極東証券、エース証券となります。この会社以外の証券会社はIPO株の取り扱いがありませんので、ストライク社の抽選に参加できるのはここに記載のある6社の証券会社からだけになります。
また、公募枚数と書いた項目を見てください。株は100株で1枚と数えます。SMBC日興証券はストライクの公募株式を2005枚保有としていることになります。しかし、平の証券会社である丸三証券は22枚しか持っていません。よって、主幹事であるSMBC日興証券で当たりやすく、保有枚数の少ない丸三証券では非常に当たりにくい、と言えます。もっている抽選クジが多い、少ない、そのように理解してください。枚数の確認は非常に重要ですので必ず行いましょう。
※本サイトで、枚数などの最新情報を常に公開致しますので本サイトをご確認ください。
【Step2】幹事証券会社に必要金額を入金する
幹事の証券口座に口座を開設
幹事の証券口座に口座がない場合は、まずは口座を開設しましょう。考えた方としては「当たる可能性のある証券口座はすべて口座開設する」です。びっくりするかもしれませんが、これが当たるための一番の近道なのです。
店頭証券口座からネット証券口座まで、ありとあらゆる証券会社の口座を開設します。私はおそらく30社ほど口座を持っていると思います。
「そんなに口座をもつのは抵抗ある」という人は、まずは、大和証券、SMBC日興証券、SBI証券、マネックス証券の4つに口座開設しましょう。
店頭口座の方ですが、店頭の最大手は野村證券なのですが、野村はちょっと当たりにくいので2番手以降の大和、日興の開設をオススメします。
またネット証券は、IPOの幹事になる回数が非常に多いSBI証券とマネックス証券の2つ。これは必須です。店頭は怖いという人は、ネット証券の2社だけでもいいので口座開設をしましょう。(でも、おそらく店頭口座もそのうち開設したくなると思いますよ・・・)
店頭証券とネット証券の違いはこちらの記事を参考にしてください。
ipo-get.hateblo.jp
幹事証券会社に入金する
幹事証券会社から抽選申し込みをすることを、「ブックブルディングに参加する」と言います。ブックビルディングはBBと省略されますので、以下はBBと記載します。
BBに参加する前に、まずは証券会社に必要金額を入金する必要があります。
必要金額ですが、仮条件の上限を入金します。例えば、LINE株式会社の場合、仮条件は2,900円~3,300円でした。この場合、33万円を入金します。株は100株を1単位で考えますので、3,300円×100株で33万円の計算になります。200株欲しいから66万円いれようかな?と思う人もいるかもしれませんが、ほとんどの証券会社において、IPO抽選は1人1単位(100株)しか配分してもらえませんので、100株分のお金を入金すればOKです。これを、申し込みたいと思っている全ての幹事証券会社に入金します。
入金は、基本的には、証券会社にネットでログインして、オンライン即時入金を使うのが通常だと思います。ほとんどすべての証券会社でオンライン入金が可能な、ジャパンネット銀行などは便利です。みずほ銀行、ゆうちょ銀行、三菱東京などの大手については、たまに取扱いのない証券会社もありますので、ジャパンネット銀行以外を使う場合は事前に確認しておくといいでしょう。
【Step3】幹事証券会社から抽選申し込みする。当選確認する。購入申込みする。
証券会社によっていろいろとルールが違うのですが、ここでは一番メジャーな方法について解説します。
ブックビルディングをする(抽選申し込み)
基本的にブックビルディング(BB)はネットで行います。
証券会社によって、BBができるメニューがある場所は異なるのですが、大抵の証券会社では「新規公開株」とったメニューがあると思いますので、それを探してください。
新規公開株のメニューの中に入ると、その証券会社が幹事を引き受けている取扱い銘柄が一覧で表示されています。ブックビルディング期間や、仮条件価格、当選発表のタイミングも表示されていますので確認してください。
具体例としてマネックス証券のBB画面をお見せします。
メニューの中から、新規公開株を選ぶと新規公開株銘柄一覧になります。これはマネックス証券が幹事になっている一覧となります。ブックビルディング期間中のものは赤いバッジがついていますので、この「需要申告」をクリックしましょう。
次に、目論見書を確認します。PDFを表示しないと次に進めません。表示しましょう。(中身は理解できる方は読みましょうw)
次に、申し込みです。数量は100株。価格は「成行」もしくは「指定で仮条件の上限」の金額を入れましょう。どちらでもOKです。これでブックディルディングは完了です。抽選発表日まで待ちましょう!!
抽選結果を確認する
抽選結果の発表日に結果を確認します。当選の文字があれば当選です!当たらなかったときは「落選」の文字が記載されます。
【重要】
もし、運よく当選できた場合、購入申し込みを必ずしてください。購入申し込み期間をいうものが設定されていますので、当選後に必ず購入すること。これを忘れるとキャンセルとなり、補欠当選の人に配分されてしまいます。購入申し込み期間は短いことが多いので、遅くとも当選した翌日までには購入するようにしましょう。
管理人は過去に購入申し込みを忘れるというヘマを1~2回ほどしています(泣
非常にこれは痛いので、忘れずに購入申し込みをしてください。
まとめ
以上、IPOの入手方法の流れをご紹介しました。証券会社によって、メニューの場所やルールが若干異なりますので最初は少し時間がかかるかもしれません。慣れるまでは、証券会社を絞って申し込むことに徹底し、慣れてきたらたくさんの証券口座で申し込むといった感じで経験を積んでいくとよいと思います。
関連リンク
ipo-get.hateblo.jp